インディアン金貨にレア物はある?偽物をつかまされないためのポイントも解説|ゴールドウィンコラム

06-6348-2525

  1. 大阪で金・貴金属買取ならゴールドウィン 梅田店・難波店ホーム
  2. 買取コラム
  3. インディアン金貨にレア物はある?偽物をつかまされないためのポイントも解説

インディアン金貨にレア物はある?偽物をつかまされないためのポイントも解説

2025年4月29日

インディアン金貨 レア

インディアン金貨は、世界中で流通しているアメリカのアンティークコインです。デザイン性に優れた人気のある金貨のため、偽物も非常に多く出回っています

インディアン金貨をお持ちの人のなかには、「この金貨は珍しいものなのか」「もしかしたら偽物かもしれない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、希少性の高いインディアン金貨の種類と偽物の見分け方を解説しています。レア物のなかにはプレミア価格で取引されるものもありますので、ぜひ参考にしてください。

インディアン金貨の基礎知識

インディアン金貨の基礎知識

インディアン金貨は金自体の価値だけではなく、現存枚数でプレミア価格がつくこともある収集型の金貨です。表面にはアメリカ先住民の横顔がデザインされており、裏面にはアメリカの国鳥であるハクトウワシ(イーグル)が描かれています。

先住民の横顔の周りには、アメリカ独立時の州の数である13個の星が刻印されています。

ここでは、アメリカのアンティークコインであるインディアン金貨の概要を見ていきましょう。

インディアン金貨の種類

インディアン金貨

出典:Wikimedia Commons「NNC-US-1908-G$5-Indian Head」

インディアン金貨は額面によって3つに分けられ、それぞれ重さとサイズが異なります。各金貨の概要は以下の通りです。

別名 トロイオンス(oz) 重量 直径
2.5ドル金貨 ・オールドインディアン

・クォーターイーグル

約1/8 4.1g 18.0mm
5ドル金貨 ・オールドインディアン

・ハーフイーグル

約1/4 8.3g 21.6mm
10ドル金貨 ・ヤングインディアン

・イーグル

約1/2 16.7g 27.0mm

※トロイオンスは貴金属の計量に使われる単位。1トロイオンスは約31.1g。

2.5ドル金貨と5ドル金貨は羽帽子をつけた高齢男性の横顔(オールドインディアン)が、10ドル金貨には羽帽子をつけた自由の女神の横顔(ヤングインディアン)が描かれています。

裏面に書かれているハクトウワシは3種類とも同じデザインですが、2.5ドル金貨はクォーターイーグル金貨、5ドル金貨はハーフイーグル金貨、10ドル金貨はイーグル金貨とも呼ばれています。

インディアン金貨の歴史

インディアン金貨は、アメリカで1907年から1933年まで発行されていました。2.5ドル金貨と5ドル金貨は1907年から1929年まで、10ドル金貨は1933年までの発行です。

かつてインディアン金貨は、アメリカ国内で通貨として広く使用されていました。ところが、1929年以降の世界恐慌によりアメリカの財政が悪化。1933年には大統領フランクリン・ルーズベルトの命令により民間の持つ金製品を国が強制的に買い上げ、溶解されることとなりました。

インディアン金貨の価値

インディアン金貨は21.6金で構成されており、金の純度は90%、残り10%は銅で構成されています。額面によって金貨の重量が異なることから、額面が大きくなるほど金の重量も増し、取引価格が高額になる傾向があります。

また、細やかな装飾が施された金貨はデザイン性が高く、世界中にコレクターが存在します。とくに自由の女神が描かれた10ドル金貨は人気が高く、高価買取されるケースが多いです。

インディアン金貨のなかには、発行枚数や現存数の少なさからプレミアが付いているレア物が存在します。プレミアが付いていないインディアン金貨の多くは、金そのものの価値を元に取引されます。

選べる2つの査定方法

査定のみでもOK!
手数料は一切かかりません

インディアン金貨のレア物は1907年と1933年

インディアン金貨のレア物は1907年と1933年

インディアン金貨のなかでも、1907年と1933年に製造された10ドル金貨はレア物としてプレミアが付いています。プレミアがつく年代のものは、取引価格がほかの年代の数千倍にはね上がる場合も少なくありません。

発行年は金貨表面の下部に刻印されているため、お手持ちの金貨を確認してみると良いでしょう。

1907年の10ドル金貨

1907年は、インディアン金貨が初めて発行された年です。そもそもの発行枚数が少ないため、現存枚数も少なくプレミア価格で取引されています。

インディアン金貨には1908年半ばから、アメリカの標語である「In God We Trust(われわれは神を信じる)」と刻印されるようになりました。1907年と、1908年に発行された1部の金貨には標語の刻印がありません。発行枚数の少なさとデザインの違いから、1907年の10ドル金貨は希少性が高くなっているのです

また、標語の刻印されていない金貨には、縁取りがなされています。縁取りにもバリエーションがあり、丸く膨らんでいる縁取りの金貨はより高額で取引されています。

1933年の10ドル金貨

1933年はインディアン金貨が最後に発行された年です。多いときには年間約200万枚発行されていたインディアン金貨も、1933年には32万枚しか発行されませんでした。

さらに、大統領令により多くの金製品が買い上げられ、国民による金の保有も禁じられました。各年代のインディアン金貨はもとより、そもそも発行枚数が少なかった1933年製の金貨は流通するのも難しい状況だったのです。そのため、1933年製のインディアン金貨の現存数は、ほぼゼロに等しい状態です

1933年製のインディアン金貨は、市場に出回ること自体が少ないもの。すべてのインディアン硬貨のなかでは最も希少価値があり、1枚で数千万円以上の値段がつくことも考えられます。

【注意】インディアン金貨には偽物も多い

【注意】インディアン金貨には偽物も多い

インディアン金貨は、そのデザイン性の高さからコレクター以外にも人気があります。日本でもバブル期にはインディアン金貨を加工したペンダントトップがファッションとして流行しました。

なかにはほかの金属に金メッキで加工し、インディアン金貨風にしているものもあります。流行とともに偽物が多く生産されていたため、なかには本物だと信じて偽物のインディアン金貨を所持している人もいることが考えられます。

金貨の価値は年代や状態、彫刻の精度などで大きく変わるため、経験豊富なプロの目で判断してもらうことが大切です。

お持ちのインディアン金貨が偽物か不安に思っている方は、一度「ゴールドウィン」にお持ち込みください。

アンティーク金貨に詳しい鑑定士が在籍しており、過去にもさまざまな金貨の鑑定実績があります。 鑑定書や鑑別証がなくてもその場で買取することも可能です。

大阪の梅田・なんばでアンティーク金貨を鑑定してほしいと考えている方は、ぜひゴールドウィンにご相談いただければ嬉しく思います。

選べる2つの査定方法

査定のみでもOK!
手数料は一切かかりません

インディアン金貨の偽物の見分け方

インディアン金貨の偽物の見分け方

インディアン金貨を購入する際には、鑑定書が付いているものを選ぶと良いでしょう。鑑定書が付いていないインディアン金貨を購入する際には、以下の見分け方を基準にします。

  • 彫りの深さ
  • 金貨の重量

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

彫りの深さ

偽物のインディアン金貨は、本物に比べて彫りが浅い傾向があります。とくに羽帽子の彫りが荒く、ぼやけた印象のものが多く出回っています。本物のインディアン金貨は、羽の1枚1枚まで細かく彫られているものです。

表面を触ってみても、偽物はなめらかで引っかかりが少ないものが多くなっています。偽物は細部の加工が荒いため、デザインをしっかり観察するだけでも違和感が見えてくるでしょう。

金貨の重量

インディアン金貨は額面ごとに重量が定められています。お手持ちのインディアン金貨を計測してみて、重量に明らかな差がある場合、偽物を疑った方が良いでしょう。金貨の重量が増加することはありませんし、摩耗によって重量が減るにしても、もともとの重さから大きく変わることはありません

安価な金属に金メッキ加工を施している場合には、金貨の重量が本物とかけ離れている場合があります。

まとめ|インディアン金貨の価値を見極めてコレクションを楽しもう

インディアン金貨は、デザインの美しさから多くの人に愛されているアンティークコインです。とくに1907年と1933年に発行された金貨は現存枚数が少なく、レア物としてプレミアが付いています。

インディアン金貨は、その人気の高さから偽物も多く出回っています。

お手持ちのインディアン金貨の本当の価値を知りたい場合には、金貨の鑑定に実績のある「ゴールドウィン」に査定を依頼するのがおすすめです。
「持っているインディアン金貨はレア物?」「偽物か不安…」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度「ゴールドウィン」へご相談ください。

インディアン金貨についてよくある質問

年の刻印が読みにくいインディアン金貨でも鑑定できますか?

インディアン金貨は、発行年によって大きく価値が変わります。発行年の刻印が読み取れない場合、希少な年代のものであることを証明できないため、ほかの年代の金貨と同じものとして鑑定されます。

年代の判別ができないインディアン金貨は、金の価値とデザインの種類によって価格が決まります

インディアン金貨の本物と偽物の見分け方は?

インディアン金貨は、彫りの深さと重量で偽物の兆候を見出します。ただし、家庭用のスケールでは、正確な重量も測定できない上、本物のインディアン金貨を持っていない場合、彫りの深さを比較することも難しいでしょう。

インディアン金貨を入手したり、お手持ちのインディアン金貨の真贋が気になったりした場合は、信頼できる査定士に鑑定を依頼するのがおすすめです。

ゴールドウィン 梅田店 店長 中村監修 古物許可番号621010160159